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明日も良い日になりますように

【社会人の教養】原価計算/原価の算出方法のおすすめの本

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ワン先生。先日クライアントと取引をする製品の価格レベルの交渉をしていたんだけど先方が出してくる見積の妥当性(高いのか、安いのか?!)がなかなか判断できずに苦労しました。理想としては、製品を見たときに、材料、作り方、設備投資のイメージを描けて、ある程度原価の予想が出来ればもっと有利に交渉を進められたと反省しています。だから、原価の成り立ち、原価の算出方法について勉強したいと考えています。どうやって勉強すればいいでしょうか?

 

 

確かに見積もりを見たときに、原価の数値を簡単にでも算出できれば、交渉は非常に有利に進められるよね。また、逆に自社製品をお客様に売る際も、もし原価の成り立ちをしっかりと理解していれば、根拠を持って価格の妥当性を伝えることができるわん。社会人として、原価の成り立ち、算出方法、そして出来れば原価の低減方法までを知っていることは、かなり重要であると思うワン。

ワシは、総合商社でまさにこういう原価の勉強をさせられていて、その時に勉強になった本を紹介していくワン。

 

 

 

原価の勉強方法について

今、この記事を読んで頂いている方は何かしらのきっかけで原価の勉強が必要だと思われた方であろう。取引先との交渉で必要になった人もいれば、何となく教養として知っておきたい人もいるだろう。また、同僚と差別化を図るためのツールとして考えている方もいるかもしれない。原価を学ぶということは、世の中の物がいくらでできているのかを算出でき、常に自分の中で一定の”ものさし”ができるということになる。セールスマンにそそのかされても高いのか安いのかを見極めることができるし、また製造に携わっている人で言えば、社内の原価を洗い出し、改善項目を視える化することも可能となる。だから、まず原価を勉強するということは社会人にとって非常に重要な教養であるのだ。(製造に関わっている人は常識レベルで知っておく必要があるだろう。)

 

「原価」を普段あまり口にしない人にとっても、原価を学ぶことはとても意義のあることだと考える。例えば、昼ごはんに中華のランチに800円払ったとしよう。このランチが高いのか安いのかをすぐに頭の中でイメージできれば、日々の生活でも大いに役に立つ。この中華のランチでいうと材料費、労務費、償却費、税金等、店の維持管理費等が含まれている。これらがいわゆる原価であり、その原価に対して店の利益を乗せたものが売価、つまりあなたが払った800円である。

この時、この中華のランチの原価構成がすぐに要素分解出来て、そしてそれぞれの項目にいくらの費用が発生しているのかをイメージできれば、この中華のランチの原価は簡単に算出できる。

 

これは中華のランチに限った話ではない。他にも例えばいつもあなたが使っているコップはいくらでできているであろうか?あなたが先日買ったスーツはいくらでできているであろうか?周りを見渡せば原価だらけなのである。

 

本日は、原価の勉強方法として最低限必要な知識をインプットいただくために、おすすめの本を何冊かご紹介したい。まずは知識から身に付けていただき、その上で日々の生活の中で原価を算してみる習慣をつけていただきたい。

 

厳選おすすめ本

①原価計算の本質と実務がわかる本

 

こちらですが、原価の算出方法についてかなり詳細に書かれています。公認会計士でありながら、重工業メーカーで営業をされていた方が著者なので、モノづくりの現場を非常によく理解された本だと思っています。がっつり勉強したい方は絶対におすすめの一冊です。

②モノづくりを支える「管理会計」の強化書

こちらも現場目線で書かれた1冊。この本はかみ砕いて説明をしてくれているので管理会計の知識がない人でもかなり理解しやすい。先ほど紹介した本とこの本だけで事足りてしまうくらいわかりやすくまとめられた本です。

③誰も教えてくれない「工場の損益管理」の疑問

この本は原価を洗い出す方法から具体的にそれがどう工場の損益に繋がっているのかを説明してくれている本です。なので製造に関わっている方はマストで読むべき1冊です。

④ほんとうにわかる管理会計&戦略会計

こちらはちょっと専門書になってきます。ただ専門書とは言ってもかなり分かりやすく、そして具体的に踏み込んで中身が書かれているので、原価のことを本当に勉強したい人はこの本も読んで頂きたいです。

 

 

 

原価の勉強をしてみたいと思ったけど何から始めれば分からないという方もたくさんいらっしゃるかと思います。そういう意味でいうと、まずは絶対にインプット作業からです。原価の成り立ち、考え方は先人たちが沢山まとめてくれています。なので、2冊くらいを1か月くらいで読み込んで、知識をしっかりと身に付けてください。おそらく2冊くらい読めば、周りとは知識面でかなり差が出るかと思います。(私も最初にかなり読み込んだので知識面では上司より持っていると思います。)そして、その知識を日々の生活の中から活かしてみる。この繰り返しで、使える知識となっていきます。ぜひ、まずは1冊からチャレンジしてみてください。

 

 

さて、明日から週末ですね。妻と子供がいるのでそんなに自分の時間が取れませんが、家の近くに6時から空いているカフェがあるのでそこで2時間くらい読書してきます。今週読む本は、使える確率的思考です。さぁ、ではではよい週末をお過ごしください。

 

 

記事の著者:なむちゅう

大学卒業後、大手総合商社に入社。

2019年3月までに会社を辞め、

妻と共に独立予定。

土日にゆる~~くブログを更新してます。

TOEIC930/TOEFL94/一児のパパ