どうも、なむちゅうです。
私は過去にネットワークビジネスに足を突っ込んだ経験があります。
いわゆるMLM(マルチレベルマーケティング)と呼ばれるもので、
世の中では、ねずみ講とかマルチ商法等と呼ばれていたりします。
※正確には、ねずみ講、マルチ商法は犯罪、
MLMは合法なので、ねずみ講=MLMという関係式にはなりませんが。
本日は、私がいかに損をしたのかを、
実体験を元にお話ししたいと思います。
Wan先生。情けない話をします。実はMLMで100万近く損出をした経験があるのです…。今振り返ると悔しくて悔しくて。しかし、そうも言ってられないので、私は100万円という”授業料”を払って、いい勉強をしたのかもしれません。
MLMで損をする人は世の中に山ほどいる。確かに派手に儲けている人も多くいるので、それにつられやすいが、儲ける人がいる=彼らの収入源として損をしている人が多いのだ。割合としてはビジネスにもよるが、9対1で大半が損をするとも言われている。
<目次>
- 私がMLMを始めたきっかけ
- 私がいかにネットワーカーと出会ったか
- まずアムウェイに勧誘される
- しばらくMLMの話はなくなり、良い友人関係に
- 社会人になり新しいネットワークビジネスを紹介される
- 説明会に行き、私はその日に数十万払う
- 100万円を払って得た学び
- ブランド・肩書で人を判断しない
- 投資する時は必ず事実確認をする
- 何事も納得するまで質問をする
私がMLMを始めたきっかけ
元々、私はMLMには全く興味もなく、
というよりアンチMLMでした。
思い返せば中学の担任の先生が、
「大人になったらねずみ講の誘いが増えるから気を付けなさい」
と言われていた記憶が何となく頭の中にあり、
MLMは自分には全く縁が無いものだと思っていました。
というかする気も一切なかった。
しかし、昔からめちゃくちゃお世話になっている人に紹介され、
50万程の初期投資を行い、MLMをスタートさせました。
今思い返すと、
この人が全ての始まりでした。
ちょっと、勧誘までのストーリーを思い出しながら綴ってみたい。
私がいかにネットワーカーと出会ったか
そもそも彼との出会いは、
私が学生時代バイトで働いていた飲食店にて。
彼は、常連のお客さんで、自然と仲良くなった。
その人は、私と同じく旧帝大出身で、
大手IT企業に勤めていた。
なので、”ブランド”としては完璧だ。
当時19歳そこそこのピュアな私は、
その肩書だけで「この人はすごい。」
そう思い込んでいた。
とある日、
その人から「クリスマスパーティーに行かないか」という誘いを受けた。
私は全力で行きますと答えた。
かっこいいと思っていた人からの招待。
願ったり叶ったりのお誘いだ。
割とお洒落なクリスマスパーリーに行き、
すっかり私はその人を慕っていた。
というよりも空気に飲まれていて、環境が私をそう思わせたのかもしれない。
パーティーが終わり、
その先輩が「どう?今から俺んちで飲み直す?」と誘ってくれた。
大手IT企業のエリート社員(当時の私からの目)の自宅に招待。
これほど嬉しいことはなかった。
「どんな家なんだろう、どんな生活をしているのだろう」
ワクワクしながら、何の躊躇もなくその人の家にお邪魔した。
大手IT企業に勤めていることもあり、
住んでいる賃貸も悪くない。
家賃もその地域で言うと学生ではとても出せない額。
私は完全にその人のことを
「イメージ通りのエリート、この人についていきたい」
と思うようになった。
まずアムウェイに勧誘される
その人と美味い酒を飲みながら、楽しく語った。
酒もいい感じに回ってきた頃、
「●●君。ビジネスに興味あるって言ってたね。俺がやっている”事業”を紹介してあげようか?」
”事業”いかにも20歳そこそこの学生にハマりそうな響きの言葉だ。
目をキラキラさせながら、
「はい、教えてください!」と私は彼に言った。
彼は大きなホワイトボードとタブレットを片手に、
アムウェイの説明を始めた。
>商品自体はめちゃくちゃよくて~
>広告費が無いからその分安くなっていて~
>この会社自体アメリカでめちゃくちゃ大きな会社で~
つらつらと説明を受けた。
当時の私は、
これがネットワークビジネスとは知らず、
「へぇ~こんなものもあるんですね」といった返事をした記憶がある。
そして、私は学生ということもあり、
「まだ他人に紹介はできないけど、商品を買うことはできる」と説明をされ、
トリプルX?というサプリメント(約1万円)を購入することになる。
※最終的には入金をせず、購入はしなかったのだが。
その日はこれで帰宅し、
これ以来一旦アムウェイの話は彼から聞くことはあまりなくなった。
しばらくMLMの話はなくなり、良い友人関係に
彼からはそこからアムウェイの話を聞くことはあまりなくなり、
私がたまに「最近どうですか?」と聞かないとアムウェイの話題も出なかった。
私が学生ということもあり、
恐らくリストの中から消えたのであろう。
私が学生時代の頃は、
私が女子大生の友人を何人か集め、
彼の家でご飯会を開くということも何回かした。
後日、その女子大生の何人かは彼と体の関係を持つようになったりするのだが。
そういうことはありつつも、
彼とはとても仲良くなった。
会う頻度は、年に1回2回という程度だが、
とてもお世話になったと思う。
社会人になり新しいネットワークビジネスを紹介される
大学を卒業するタイミングで、
彼から連絡が来た。
彼「最近何してる?久々に会おうよ。」
私「いいですね。誰か呼びましょうか?」
彼「いや、今回はサシで飯に行きたいわー」
私「おぉー!楽しみにしています。」
そして、久しぶりに再会した。
1次会は普通の居酒屋で飲んで、
2次会はこじゃれたバーで飲み直した。
彼「なぁなぁ、俺ITベンチャー辞めたんだわ。
で、めちゃくちゃ面白いこと始めた。興味ある?」
私「え!!!?うぇ?!会社辞めたんですか!???
いやいや、何してはるんですか!」
当然私のリアクションはこうなる。
大手IT企業を辞めてまでこの人は何を始めたのか。
スッと20枚程あるレポートを読まされた。
それは旅行を商材としたネットワークビジネスの内容だった。
ハワイ往復2万円
パリ往復6万円
等など、馬鹿みたいに安い価格で旅行ができるのが売りらしい。
「説明会が来月あるけど、どう?来てみる?」
と誘われ、二つ返事で行きますと答えた。
説明会に行き、私はその日に数十万払う
このMLMが何のMLMかは公言するのは伏せておく。
この中の人との関係も未だにあるし、
彼らのイメージを落としたいとも思わないのであえて伏せておく。
4時間に渡る説明会を受け、
私は入会は正直迷った。
確かに旅行は安く行けるし、
そして、その会員権を代理店として販売できる。
ビジネスとしても悪くないアプローチだと感じた。
しかし、MLMには興味もないし、できれば避けたい業界であった。
迷っている私を見て
「俺について来たら間違いない。
どんと飛び込んで来い。」
と抽象的な精神論に私は屈し、ひとまず登録することになる。
ここで20万くらいの初期投資を行った。
思い返せば、
この迷ったときに、
精神論の塊でしかない「俺についてこい」
という言葉を信用して入会してしまった私が結論、
本気で馬鹿であった
これは揺るがない事実だ。
ブクマに「お前馬鹿だな」とコメントしていただいても結構である。何も言い返せない。笑
私は最終的に1年間このビジネスにかかわり続けることになる。
トータルで突っ込んだお金が約120万円。(諸経費含む)
そして、その中で稼ぎとして戻ってきたお金が約20万円。
100万円の損出だ。
本当はここのプロセスをめちゃくちゃ伝えたいが、
これはさすがに身元がばれてしまうので割愛させてほしい。
唯一救いだったのが、
不動産投資などの副収入と学生時代からの貯金で、
借金を抱えることはなかったが、
それでも100万円を失ったのは紛れもない事実だ。
簡単な支払詳細>>>
会員権=約60万
維持費=約40万
移動費、カフェ代等=30万
100万円を払って得た学び
ここからは100万払って得た学びを共有させていただきたい。Wan先生、聞いてくれますか?涙
うむ。失敗をいかに次に繋げるかが大事。言ってみなさい。
ここからは、具体的に私の学びを共有させていただきたい。
これから書くことは、鬼程基本的なことだと思われていること。
よって、誰もが「分かっている、理解している」
という話であると思われる。
私はそんな当たり前を今回身をもって知りました。
なんせ身金を切ったので。笑
ブランド・肩書で人を判断しない
彼と出会ったときに、
誰もが知っている大手IT企業に勤めて、
そして旧帝出身と知り、
「おぉ、この人はさぞかし頭もよく、そして優秀なんだろう」
と思ってしまった。
私は高校卒業したばかりで、何も知らない大学生だった。
ブランドとか肩書で人のレベル感を推測してしまったのだ。
今思うと、
本当に馬鹿らしい話
大学のレベルとか
どこで働いているといったファクターで、
「この人はすごい人なんだ」
と判断してしまった自分をぶん殴りたい。
これ以来、私はフラットに人を見るようにしている。
私自身も現在大手総合商社にて勤務しているが、
一切自分のことを凄いとは思わないし、
逆に相手がどんな肩書であろうが、
全く臆することが無い。
目の前の人がどういう価値観を持っていて、
何を考えていているかということを
フラットに受け止めるようにしている。
投資する時は必ず事実確認をする
私が投資をしたそのMLMの説明会では、
>旅行が安くいける仕組み
>なぜ権利収入になるのか
>このビジネスのやり方
等を中心に説明が行われた。
結論から言おう、
実際1年間やってみて、
説明会で言っていたことの多くが誇張表現だった。
私はなぜ冷静な判断を下せなかったのか。
端的に言うと、
勧誘してくれたその彼に信頼を置いていた。
これだけである。
「この人が言うなら信じてみるか。」
私は最後の判断を彼に一任してしまったのだ。
これから何かお金が絡む話で、
決断をしようとしている人に伝えたいことは、
まず必ず事実関係を押さえること。
●●さんが言っているからなんてものは
1ミリも信用ならない。
例えば、「これで俺は10万権利収入っているよ。」
と言われたのであれば、
その通帳見せてもらう。
少なくとも半年以上の実績があるかも合わせて。
「俺こないだ2万で沖縄往復したよ。」
と言われたのであれば、
少なくとも領収書を見せてもらう。
お金が絡む判断は、
人からの2次情報ではなく、
1次情報を掴み、必ず裏を取る。
これがマストです。
たとえ相手が信用できると思っていても。
何事も納得するまで質問をする
私は昔から
「質問をする」という作業を割としていませんでした。
というか得意じゃありません。
ある程度は想定できるし、こんなこと聞いたら頭悪いと思われるかも、
みたいな発想で質問をできずにいました。
これ、完全な馬鹿野郎です。
今ではめちゃくちゃ単純そうなことでも、質問しまくります。
目指すは「質問が多い、めんどくさいやつ」
これで、いいのです。
私はもう二度と情報不足・理解不足による失敗はしたくありません。
分かりきるまで何事も質問しきると決めました。
むしろ相手にどう思われても関係ない。
最後に痛い思いをするのは自分。
だからビジネスやプライベートでも分からないことは、
とことん質問するように心がけています。
もちろん端っから質問に頼るのではなく、
ある程度想定、推測をしたうえで、本当に分からない部分だけ質問をしていますが。
質問する力ってビジネスでは実はめちゃくちゃ重要なのです。
大前研一が、人生をより良く生きるための武器「質問する力」を伝授した1冊。この「質問する力」とは、著者の言葉を借りれば、「政府や、マスコミや評論家の言うことをうのみにするのではなく、まず、自分の頭で考え、疑問点があればとことん追及し、自分で納得してから決断をする」力のことである。
本書によれば、多くの人々は、この「質問する力」を持たないがために憂き目にあってしまう。冒頭で語られているように、1991年から96年ぐらいまでに家やマンションを買ってしまった人はまさにその典型であると言えるだろう。大前によれば、その後の不動産価格の下落は予想できたし、政府や不動産会社、住宅情報雑誌の利害関係を知れば、決してだまされることはなかった。たとえば、「『住宅情報』を出しているリクルートというのはどういう会社なのか」、「『住宅情報』という雑誌の収支はどのようになっているのか」という質問をするだけで、随分違った読み方ができたはずだというのである。
アマゾンの紹介より
私の例は、まさに大前研一さんが書いている通りの失敗事例。
自分の頭で考え、答えを出す。その手段に質問は必ず必要。
質問するのが苦手な人はこれ絶対読むべきです。
これから五万と甘い話は出てくると思います。
その時に、確実な取捨選択ができるようになりたい。
選択するときは、ドラスティックに攻めていきたいし、
捨てる時は、ドライに切り捨てる。
よし、100万はいい授業料だった。
と言い聞かせる。笑
以上。